• 2024.06.02(木)

ゼブラ企業

日本には『ユニコーン企業が少ない』と言われます。

ユニコーン企業とは、『創業10年以内』『評価額10億ドル以上』『非上場』の3条件を満たす急成長企業のことを指します。日本と比べアメリカや中国では起業間もなく急成長をする企業がとても多く、これを基準として『日本はダメだ』という人もいます。

日本でユニコーン企業の輩出が進まないのは、規制が多く既得権益を守ろうとする勢力が強いのが要因の一つだといわれます。確かにそれもあると思います。しかし、私は『日本的経営』によるところも大きいと思っています。

売り手よし・買い手よし・世間よしの『三方よし』などがあるように、日本の商習慣はどこか一方が得をすることを良しとせず、協調しながらコミュニティを形成し、一定の倫理観によって継続的に関係が強化されることを価値としています。

二宮尊徳も『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』という言葉を残しており、渋沢栄一も『論語と算盤』のなかで経済道徳合一説や合本主義を唱えています。このように古くから日本独自の商売に対する考え方がユニコーン企業の輩出を少なくさせているのかも知れません。

一方で、ユニコーン企業に対して『ゼブラ企業』という言葉を聞くようになりました。下記に、ユニコーン企業とゼブラ企業の違いを示しています。ちなみに『ゼブラ企業』という言葉は『利益』と『社会貢献』と言う相反する事柄を両立する企業の事をシマウマの白と黒の模様に例えています。

画像1

(100年企業戦略より抜粋)

表にあるように、簡単に言えばユニコーン企業はリスクを冒し他者を押しのけてでも一人勝ちを狙う形であり、ゼブラ企業は共存共栄による持続的な成長を目指す形です。

確かに、国際競争力という点では企業の成長が重要なポイントとなります。したがって急成長するユニコーン企業の台頭が望まれるのは理解できます。ただ、日本国内を商売の土俵として考えている企業は必ずしもユニコーン企業が良いという訳でもないと考えます。むしろ、ゼブラ企業の方が多くの人々の共感を得て持続的に成長していく可能性を秘めていると感じます。

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