SOLT関わる全ての人々の幸せに貢献する

scroll

scroll

COLUMNコラム

京セラ創業者・稲盛和夫氏は「(経常利益率)10%くらいの利益率が出せないようでは、経営のうちに入らない」とおっしゃっている。

2021年8月、私の経営している3社の2021年6月期決算が固まった。
3社合計での売上高はおよそ4億円・経常利益はマイナスという結果に終わった。経常利益率10%どころかマイナスである。減価償却が数千万円あるのでキャッシュベースではプラスではあるものの、今期は黒字化への戦略を練っていく必要がある。
事業は『食品物販事業』『機能訓練型デイサービス事業』『テナント事業』『マンション・アパート・民泊(コントラクト)事業』『経営アドバイザー事業』の5本の柱。(このうちテナント事業などいわゆる大家業はほとんど何もしていないので、主に3つの事業を行っていることになる)
経営アドバイザーがやっている実業が赤字では申し開きようもないが、業態的にはやはりコロナ禍が大きく影響した。
・民泊業務委託事業:インバウンドや旅行客激減
・食品物販事業:通行客が大幅減
・デイサービス事業:利用者様が大幅減
具体的にはこのような状況となった。

過去の経営者経験でいくと、事業承継・ホールディングス化・ブランディング・CI/VI・多角化・理念経営などを行いながら2002年の売上高2.69億円~2018年グループ売上20億円超えた。そして2019年メイン事業の事業譲渡でグループ売上高は大きく減少し2020年にコロナ。紆余曲折があり現在に至るが、2021年は逆にコロナ禍で事業が筋肉質になった点もあった。
例えば食品物販事業の人員配置や在庫管理はその最たるものであり、大きな経営改善が出来た。デイサービス事業では職員の皆さんのコミュニケーションの機会が社内的に増えた。別で業務委託している民泊事業もインバウンドがほぼ無くなり相当な痛手であったものの最低補償を受けているので打撃は最小限に食い止められるという幸運もあった。(この補償がなかったらと思うとゾッとする)

複数の事業のなかで現在私が最も時間を割いている仕事は、経営アドバイザー事業である。この1年余で多くの経営者の皆様に大変お世話になりました。また自分も一生懸命事業に向き合ってきた。『20年の経営者経験からの経営判断サポート』『経営者の実務+αのサポート(経営者の左腕)』といった点でコンサルティング(企業の経営者に対して解決策を示し、その発展を助ける)というよりは、一緒に山を登る経営アドバイザーとしての立ち位置で仕事をしている。だから、自身をコンサルタントと呼ばず経営アドバイザーと称している。経営判断は経営者がするものであり、その解決に向けたアドバイスを大局観を持ってお伝えするというのが自分の立ち位置である。
過去、定量的な目標はある程度達成していたが、自分の理想とした程に社員の皆さんの幸せを実現することは出来なかった。考え方は悪くなかったと思うが、進め方に問題があったと感じている。それもあって、お客様や社員・取引業者の将来にわたる安心のためにも、心から尊敬し信頼している企業・経営者に当時の主力事業を譲渡するという経営判断をした。

M&Aに対しての理解度は全体的にまだ浅い。しかしながら、国内の人口減少に加えて経営者の平均年齢が70歳になり、中小企業の2/3が後継者に悩んでいる実情を考えると経営難易度は高まっており、個社別に事業の継続方針、維持拡大や事業承継などに対して解決策を持つ事は不可欠だろう。崖はいきなりやってくるので、事前の心構えや準備の徹底が必要だと考えている。例えばこのような大きな経営判断は、経営者の考え次第なのでコンサルタントの提案を聞くというよりは経営者が自ら判断する以外ない。

ところで、よく考えたら、僕はまだ48歳だった。
一度ダウンサイズしたが、あらためてPIVOT(事業転換)による本当の意味での事業再構築を目指す。以前の経営経験を活かして再現性を持たせる。つまり会社の強みを活かして現在働いてくれている社員やご家族を、今度こそ本当の意味で大切にして、物心両面の豊かさを感じてくれる企業グループにする。何より、経営理念を中心として着実に成長できる企業グループにする。そしてお世話になった方々に恩返しをしていく。私自身は経営者ならびに経営アドバイザーとして志を立てさらに腕を磨いてていきたいと考えている。

ご相談はこちら

お問い合わせ、お⾒積りは無料です。
何でもお気軽にご相談ください。